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アジア史・東洋史【内容紹介】中国古代に形成された「天下」観念と、それにもとづく「天下型国家」の構造を歴史的に解明。唐代中国を素材に、日本との比較を交えつつ、天下の空間構造や王権・公共性の特質を検討し、天下観念の領域的拡大とその意味を考察する。さらに、宮闕制度や祭天儀礼など都城を構成する諸装置を分析し、王権の正統性と支配機構の実態を具体的に描き出し、また天下が国家と世界の両義を帯びるに至った歴史的過程を論じる。※『中国古代の王権と天下秩序──日中比較史の視点から』(校倉書房、2003年)の増補版。【目次】はしがき序説 天下と王朝の名前第一節 天下の名前第二節 天下をめぐる学説史第一章 天下のイデオロギー構造──唐代中国と日本律令制国家との比較を中心にはじめに第一節 唐代中国における天下第二節 日本律令制国家における「天下」おわりに第二章 天下の領域構造──戦国秦漢期を中心にはじめに第一節 経学上の天下観念──拡大する天下観第二節 戦国秦漢期における国家領域の拡大と天下型国家第三節 天下の外部世界──二つの世界観念の形成おわりに──中国における古典的世界観の形成第三章 天下観念と中国における古典的国制の成立はじめに第一節 天下観念の成立第二節 中国における古典的国制──祭天儀礼を中心とする礼法の成立おわりに第四章 天下型国家の支配構造──承天論の実態はじめに──承天論第一節 漢代の国家機構と君臣関係第二節 六朝期の国家機構第三節 隋唐期の国家機構おわりに第五章 宮闕と園林──三~六世紀中国における皇帝権力の空間構成はじめに第一節 皇帝権力と天下の構造第二節 宮城の空間構成と闕門第三節 華林園と皇帝裁判おわりに第六章 古代中国の王権と郊祀──南郊祭天儀礼を中心にはじめに第一節 中国古代王権の二重性──天子と皇帝第二節 中国古代の祭天儀礼第三節 中国古代王権の正統性と祭天儀礼おわりに終章 天下型国家と古典国制参考文献あとがき増補版書後事項索引【目次】はしがき序説 天下と王朝の名前第一節 天下の名前一 「天下を有するの号」二 「有天下之号」をめぐる論争三 「天子は天下を以て家と為す」第二節 天下をめぐる学説史第一章 天下のイデオロギー構造──唐代中国と日本律令制国家との比較を中心にはじめに第一節 唐代中国における天下一 『通典』巻一七一州郡典序に見る天下の構造二 実効的支配領域としての天下三 生民論--天子権力委任論と支配のための公共性論第二節 日本律令制国家における「天下」おわりに第二章 天下の領域構--戦国秦漢期を中心にはじめに第一節 経学上の天下観念--拡大する天下観一 『礼記』王制篇の天下--方三千里の九州=中国二 『禹貢』五服の経今文学説--方五千里=九州説三 『周礼』九服・九畿説--方万里=九州+蕃国(四海)説四 『禹貢』五服の経古文学説--方万里=九州+四海説第二節 戦国秦漢期における国家領域の拡大と天下型国家一 戦国秦漢期における国家領域の拡大二 王充の天下=方万里と天下型国家第三節 天下の外部世界--二つの世界観念の形成一 経古文学の世界観念二 経今文学に由来する世界観念おわりに──中国における古典的世界観の形成第三章 天下観念と中国における古典的国制の成立はじめに第一節 天下観念の成立一 天下観念二 天下観念の成立過程三 天下観念における社会統合の具体的契機第二節 中国における古典的国制──祭天儀礼を中心とする礼法の成立一 中国における古典的国制の整備過程二 中国における古典的国制の成立おわりに第四章 天下型国家の支配構造──承天論の実態はじめに──承天論第一節 漢代の国家機構と君臣関係一 漢代の国家機構とその特質──官府の重層的連合二 漢代国家の君臣関係とその特質──二重の君臣関係第二節 六朝期の国家機構第三節 隋唐期の国家機構おわりに第五章 宮闕と園林──三~六世紀中国における皇帝権力の空間構成はじめに第一節 皇帝権力と天下の構造第二節 宮城の空間構成と闕門一 六朝太極宮型宮城の基本構造と特徴二 宮城正門とその諸装置第三節 華林園と皇帝裁判おわりに第六章 古代中国の王権と郊祀──南郊祭天儀礼を中心にはじめに第一節 中国古代王権の二重性──天子と皇帝第二節 中国古代の祭天儀礼一 都城を囲繞する祭祀体系二 唐代の圜丘の構造──中国における伝統的世界観の凝縮三 祭天儀礼次第第三節 中国古代王権の正統性と祭天儀礼おわりに終章 天下型国家と古典国制一 「天下重器」二 中国の古典国制三 天下外天下--世界参考文献あとがき増補版書後事項索引【著者略歴】1949年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都府立大学名誉教授。専門は中国古代史。著書に、『中国古代社会論』(青木書店、1986年)、『中国古代国家の思想構造──専制国家とイデオロギー』(校倉書房、1994年)、『中国古代の王権と天下秩序──日中比較史の視点から』(校倉書房、2003年)、『中國古代の財政と國家』(汲古書院、2010年)、『中国古代の楽制と国家──日本雅楽の源流』(文理閣、2013年)、『中華の成立 唐代まで』シリーズ中国の歴史1(岩波新書、2019年)、『中國古代國家論』(汲古書院、2023年)、講座:私たちの歴史総合1『さまざまな歴史世界 17世紀以前の世界史I』(かもがわ出版、2023年)、『増補 天空の玉座──中国古代帝国の朝政と儀礼』(法蔵館文庫、2024年)などがある。