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日本文学【内容紹介】胴体から切り離された首が動いたり話したりする、あまつさえ宙を飛び回る、これは常識では考えられない現象です。そこで古来さまざまな首の怪談が語られてきました。本書では特に江戸時代に書かれた怪談から首の怪を選りすぐってご紹介します。前半は、もっぱら生首怪談の紹介と考察。近世の怪談集や各地の伝説に加えて、一九二七年発表の岡本綺堂『稲城家の怪事』を収録しています。明治生まれの作家が昭和になってから発表した作品ですが、生首怪談の近世と近代を考える上で格好の題材と思い、あえて掲載しました。後半は、近世の首妖怪の代表、ろくろ首の登場する怪談の紹介と考察です。江戸時代の怪談の中では胴体から離れて飛び回る首の怪であることの多いろくろ首が、今、広く知られている首が長く伸びる姿に変わったのはなぜか。近世随筆や伝説も紹介しながら、ろくろ首の謎に迫ります。(発行=白澤社/発売=現代書館)【目次】第一章 さまよう女の首(門脇大)〈コラム1〉女の生首をめぐる怪しい話 (広坂朋信)第二章 岡本綺堂の生首怪談--『稲城家の怪事』(岡本綺堂/解説 阿部菜々香)第三章 女の首愛執物語(門脇大)〈コラム2〉京都の首の怪(江藤学)第四章 魂は首に宿りて (今井秀和)第五章 ろくろ首は笑う(広坂朋信)〈コラム3〉福岡の首の怪--蓮池の抜け首(菅部享天楽)第六章 飛頭蛮からろくろ首へ(三浦達尋)【著者略歴】神戸大学大学院人文学研究科博士課程修了。専攻は日本近世文学。日本大学准教授。主な著書に『江戸の学問と文藝世界』(共著、森話社)、『俗化する宗教表象と明治時代』(共著、三弥井書店)、『七福神、大集合! 江戸の信仰と文化』(共著、三弥井書店)、『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(共著、白澤社)、『安政コロリ流行記──幕末江戸の感染症と流言』(共著、白澤社)など